Web開発の分野では、企業を相手にするBtoBの事業が広く展開されています。そのターゲットとなる分野であるECサイトの構築は最も需要が高く、多くの企業が競争を繰り広げてきました。マーケティングの手法として、ECサイトとWebアナリシスを活用するトレンドが生まれたからであり、その人気は継続しています。
しかし、企業の外部業者に開発を依頼する分野が徐々に、ECサイトが関連するマーケティングツールの開発から、もっと一般的に活用できるビジネスツールの開発に移行してきています。このような需要の変化が起こっているのは、ITを最大限に活用して業務効率化を行おうとする企業が増えてきたからにほかなりません。
Webアプリを活用して、社内で円滑にコミュニケーションを取れるようにすることが典型例であり、文書作成や表計算、プレゼンテーションなどのツールだけでなく、個々の企業で必要とされている業務に役立つWebアプリの開発が求められるようになっています。Webを介して社内での連携を強められると、テレワークの導入も容易になるため、業務を効率化させつつコスト削減も実現できるという点で企業にとってメリットが大きいのです。
ビジネスの効率化を図るのに有用なビジネスツールの需要は高まる一方であり、開発競争が繰り広げられています。そのため、以前はECサイトの構築技術を持っていればエンジニアとして十分に仕事がありましたが、今ではもっと広くWebアプリを手がけられるようになることが、Web業界で活躍するためには必要です。